
 |

 |
(上)右手に持つ羊毛の固まりを紡ぐ作業。羊毛の固まりが毛糸に変わっていく様は簡単そうに見えるがこれも経験のたまもの。
(左)「鶴の恩返し」でおなじみの機織り。左手に持っているシャトルを左右交互に通し織っていく。 |
| 経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が組み合わさり見事な織目模様を作り出していく。 |
|
 |
| シルクを織ったマフラー。微妙な織りの風合いを楽しむことが出来る作品。 |
|
|
私達が普段着ている衣服。今は新素材などの開発・研究が進み、化学繊維で出来た服が大量に出まわっています。かつてのような全て手作りの衣服はかなり少なくなりつつありますが、田中さんご夫妻は糸から手紡ぎ、染料で色を手染めして、昔ながらの温もりのある手織りの作品を作っています。作品もマフラーやストール、ジャケットやコート、バッグなどの小物からタペストリーまでと幅広く製作。関東をはじめ全国各地の展示会やギャラリーに出品されています。
作業のほとんどは原料となる繊維(ウール、綿、絹、麻など)から糸を紡ぐことに費やされます。その紡いだ糸を化学染料や植物染料で色を染め上げます。植物染料は草木の葉や実だけではなく樹皮からも採ることもあります。ハーブなどが多いですがイチイやナナカマドといった北海道ならではの植物で染めることも。染めあがった糸を機(はた)に掛け、パタンパタンとリズミカルな音と共に経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が見事に組み合わさって織られていきます。この機織りの時に機械で織る時よりも糸に空気を多く含むので手織りの衣服は温かみをより多く感じることができるといいます。織る人の温もりだけではなく科学的に証明できる暖かさをぜひ感じてほしいと展示会などでは実演しながらお客様と交流を続けています。
|