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(上)オートクレーブ(圧力容器)から水晶があげられている様子。4ヶ月〜半年かかる。

(左)釜出し作業を見守る作業員。高温の容器の側はサウナ状態。夏場の作業はしんどいという。
女性の繊細な作業が水晶の品質を保っている。工場のほとんどが女性。
映像の品質を高める水晶レンズ(光学LPF)。デジカメや100万画素カメラ付携帯には必需品。
 「見様見真似でやるしかない。」水晶作りを任された鉄工マン11名は何もない状態からのスタートでした。本などの文献や資料、写真や経験者から話を聞きながらの作業。連日連夜、器具などの開発、改良を続けました。水晶は、その特質から電気回路などに組み込まれ、今やクォーツ時計や携帯電話など家電機器にはなくてはならないものです。天然ではその需要に追いつかず人工的に安定供給する必要があります。
 この工場では、大きな圧力容器(オートクレーブ)に原料(水晶になりかけのもの)を入れ、400度、1,500気圧を長いもので半年間この容器の中で水晶を育成させます。この頑丈な容器を作ったのが日本製鋼所。この容器は日本の水晶工場ではほぼ100%導入されることが技術の高さと蓄積を物語っています。
 こうして昭和63年のクリスマスイブから人工水晶の生産がスタートされましたが、最終検査では傷などで検査不合格品が続出。工程作業や機器の改良などで、品質の高い物を現在では生産し、日本企業では5本の指に入るほど。「水晶の純度を上げ、お客様に満足して欲しい」そういいながら作業員は水晶を真剣に見つめていました。

 


   「最初の1〜2年は苦労と失敗の連続でした」と語る清野さん。人工水晶を加工して水晶レンズ(光学LPF)を生産しています。コンパクト化にともなって赤外線カットコートレンズを先駆けて開発生産。デジカメの10台に1台は室蘭の水晶が入っているそうです。
 加工、検査は繊細な作業が必要。「女性の優しさと繊細さが製品の品質を高めます。」工場の女性は神秘の水晶パワーの恩恵を受けているかもしれません。「うちの会社の女性にはかなわない」と笑いながら話していました。


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