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(上)最大能力1万4千トン、世界最大級の水圧自由鍛造プレスです。パワーアップしたことでプレス技術が更に高度化。国際的な評価を高めています。

(左)ローターシャフトは発電所で電気を造り出すタービンに使用されます。高速回転体のため、要求される高い品質信頼性の確保に大型プレスが寄与しています。
リテーニングリングは発電機軸の両軸端部に取り付けられます。運転中の大きな遠心力によって生じる高い応力に耐えられるよう、非磁性の高張力鋼を使用しています。
リアクター(石油精製用反応塔)に使用される大型シェルリングの内部品質や機械的性質は、このプレスによって更に高められています。
 はがねづくりで重要な工程の一つに、プレスを使用した鍛錬工程があります。プレスで加工することで形を作り込むと同時に内部性状を改善し、強靱なはがねに鍛えるのです。
 (株)日本製鋼所室蘭製作所では、最大能力1万トン、国内最大の水圧プレスを昭和15年から63年間にわたって使い続けてきましたが、老朽化が進んだことや国際競争力を高めたいとの思いから、最大能力1万4千トンという世界最大級の水圧プレスを導入することとしました。今まで培ったプレスメーカーとしてのノウハウを生かして、新プレスを設計製作したのです。
 苦心したのは、生産ラインの休止期間を最小限にとどめること。旧プレスの撤去や新プレスの組み立てなど、何度もシミュレーションを重ね、24時間フル稼働で作業を行った結果、通常、4〜6ヵ月かかるところを2ヵ月半に短縮。平成15年10月16日、予定通り稼働することに成功しました。発電所のタービンに使用されるローターシャフトや、技術の粋を集めた原子炉圧力容器部材など、ここで鍛えられたはがねが世界で活躍しています。

 


   当社で製造される大型鍛鋼部材は、大量生産製品とは異なり、プレスで加工される製品の1つ1つが、オーダーメイドですので形や材質がそれぞれ異なります。従ってオートメイション化はできません。
 新しいプレスも能力が従来のプレスよりパワーアップしたとは言え、熟練の作業者が指揮し操ることで、本領がはじめて発揮されます。
 従来より、大型プレスを活用した部材の一体化や大型化をお客様へ提案し受注につなげて来ましたが、新プレスの設置で世界最大レベルにプレス能力がパワーアップしたことで、更にお客様への提案の幅が広がったことがいちばんの喜びです。


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