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(上)環境常時監視システムは、各地の環境レベルを24時間、集中監視するシステム。パソコンでシステムを構築することによりコストダウンを実現。都道府県や国への報告、住民への情報公開も容易になった。

(左)各地の「観測局」。大気、水質、排ガス、騒音などの環境レベルを、24時間測定。
測定した値を記録する「データ収録伝送装置」。データはNTT回線などで監視センターへ送られる。
各地の測定データを集中監視する「監視センター」。
 環境の状態を、リアルタイムでモニター表示・・・。今でこそ役所のロビーなどで普通に見られる光景ですが、20年ほど前は夢のシステムでした。
 80年代初頭は、パソコンがマイコンと呼ばれていた時代。全国の自治体は、当時から大気などの環境レベルを国に報告していましたが、複数の地点で計測したデータをコンピュータで集中管理するにはロッカーのように大きなマシンが必要で、莫大な費用がかかりました。さらに、このマシンで全ての帳票処理ができず、一部分は手集計を余儀なくされていたのです。この苦労を解消したのが、大昌エンジニアリング室蘭支店(現 北都電機株式会社室蘭支店)でした。
 あるときのこと。室蘭市の環境担当の方が、大がかりなシステムでなく、マイコンを用いることでコストを抑える事を提案し、「計測のノウハウがあり、プログラムの設計やマイコンの基板づくりも手がける大昌(当時)なら、きっとできるはず」と開発を促したのがきっかけでした。それから1年半後の昭和60年(1985年)、パソコンでシステムを構築した大がかりなシステムに比べ、半分以下の値段で納品することができました。この評判は全国に広がり、手がけたシステムはのべ100件以上。大気、水質、騒音など、地域の環境を24時間、見守っています。

 


   中部地方の県が管轄する「環境常時監視システム」の機能追加のために、現地に改造に行ったときのことです。その日は6月なのに気温が30度を超える猛暑となり、光化学オキシダントがこの年はじめて環境基準値を超えて高濃度警報が発令されました。
 テレビ局や新聞社が取材に来たりと大変な日となり、県の担当者も関係先との連絡やマスコミの対応に手を取られて改造作業は夜まで待たされる事態になってしまいました。
 環境基準値を超過するほど大気汚染が進んでいない北海道に住んでいる私としては、驚くとともに、あらためて「環境常時監視システム」の重要性を認識し、公害防止への一翼を担っているのだと実感しました。


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